『作家を志しててん』 『いつ見ても男前やなぁ』
Aさんがよく言っていた印象に残る言葉です。
「原稿見せて下さいよ」→『それはあかん。でも棺に入れてな』
最後の方は認知症状も進んでいたけど、
2年ぶりぐらいにエンディングノートの打合せ時に会った時も
『男前やなぁ』←僕のことを覚えてる。
そんなAさんの意思通りに散骨を。
事前に粉骨、パウダー化されたご遺骨と共に、旧居留地前の港から、
六甲山系の西南端にある鉢伏山の南方海上、明石海峡大橋も見える、
北緯34度33分、東経135度03分付近へ向けて、いざ出航。
当日は生憎の曇天です。
花を手向ける担当スタッフ。
乗船スタッフ全員が、帰社後に異口同音に言っていたこと。
「散骨の瞬間、陽が差したんです」「パーってそこだけ明るくなった」などなど。
やっぱり何かあるんでしょうかね。
Aさんが喜んでくれるのかなぁ。
そうそう、Aさん。
家財処分時に、棺に入れた原稿以外にたくさん出てきたで。
見たらあかんって言ってたけど、見てもうた。ほんでビックリした!
めっちゃ達筆っていうか、ホンマの作家やん。
そっちで書いてる小説、また見せてね。
いつ見ても男前より。